悔しいけど国家戦略が違う。
今は数年に一度ってところでしょうか?
とはいえ若い頃は結構な頻度で食べていました コンビニおでん。
レジでお会計をすると
" からしは要りますか? "
なんて訊かれたような気がしますが いつも
" いらないです "
とお返しします。
仮に何も言わずにおでんの容器の上に置かれたとしても。
おでんにからしは付き物のようですが 和がらし というか日本のからしの良さが全く分からない。
たまにトンカツの皿に乗っかってたりしますが 決して使うことはないですね。
辛いけど旨味がない。
せいぜい使って納豆ですね からしって。
粒マスタードもまたそんなに好きじゃないんですが ディジョン・マスタードは大好き。
仔羊背肉のロースト 豚肩ロースのグリル シュークルート・アルザスィエンヌ といったフランス料理には欠かせないし 鶏の唐揚げにつけても美味しいし ポテトサラダにもいい。
トンカツだって断然 ディジョン・マスタードの方が合う。
酸味があって辛さがまろやかなので個人的にはいろいろと使います。
ケチャップが冷蔵庫に入ることは断固ないけど ディジョン・マスタードは必ずある。
もちろんマイユのものに限ります。
いくつかのフランスのメーカーのディジョン・マスタードが日本には輸入されていますが 断然マイユが美味しいと思っています。
ブルゴーニュ地方を代表する都市 ディジョンの名前が付いてはいますし 今でもディジョンはマスタードの産地のようですが 原料のマスタードシードは実はほとんどが輸入されたもの。
第二次世界大戦後 ブルゴーニュでのからし菜栽培は廃れてしまったからです。
マイユはカナダから輸入したマスタードシードを使っている と聞いたのは何年か前でした。
フランス産じゃないのか ちょっと残念 と思っていましたが 日本のからしに使うマスタードシードもほぼ100%カナダ産だそうです。
あまり知られていないけどメープルシロップの国 カナダは世界の主要なマスタードシード栽培国でもあるのです。
といってもカナダの農作物の0.2%ちょいに過ぎないようですが。
ちなみにロシアはカナダ以上のマスタードシードの生産国。
資源も農作も ホント何でもあるね。
何でもありな国だけに。
正規品のマイユの裏ラベルには単に 原産国名:フランス としか表記されいませんが マイユってフランス以外でも生産しています。
知る限りベルギーと それこそカナダで。
とにかく マイユのディジョン・マスタードにはカナダ産のマスタードシードが欠かせないわけです。
なのに カナダの農家はからし菜の作付けを減らし より儲かる作物に変えたところもあるようです。
ま もともとカナダの農産物ではからし菜は微々たるもののようですが 世界シェアは高い。
そこに昨年夏の熱波。
からし菜が育たなくてマスタードシードが不足して今ある在庫が売り切れ次第 しばらくマイユの正規品は日本から消えちゃう‥
そんな情報を今月初めに入手しました。
ニュイ・ブランシュとしても自宅にもないと困るんで 取り合えず買い足しました。
日持ちもしますし。
マスタードは最悪なくても生きていける。
でも小麦や大豆が世界的に不足したらどうするんでしょう?
食料自給を無視した安全保障を標榜するこの国に 自国民が飢えている時に食料を回してくれる国はあるのでしょうか⁇
一次産業 ホント大切ですよ。
今夜のおまけ画像
リシャール・マニエールの2012年 ニュイ・サン・ジョルジュ1級 レ・ダモド
2015年ヴィンテージ以降はドス黒いワインになっちゃった。
ま 気候変動の影響も大きいとは思うけど。
この頃は赤いイメージで好きです。
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