新宿のバーニーズ 来月末で閉店だってよ(涙)

だそうです。

正直 ここ10数年で新宿に行く機会自体があまり多くはなくなった。

いくら伊勢丹やバーニーズがあるとはいえ街がねぇ。

凄く混んでるし…なんというか こっちももう若くないし…

 

実際 バーニーズ・ニューヨークなら銀座店もあるしね。

 

ただ それでもバーニーズ・ニューヨーク新宿店は若かりしハバネロくんに大きな影響を与えてくれたところなのです。

 

田舎ッペリーニだったハバネロくん。

東京来たら百貨店なんて行くものか。

地方とは違うんだ。

全て路面の それもできれば本店に行くべきである と考えていました。

 

何を隠そう 90年代の前半においてハバネロくんが住んでいたエリアでは名古屋三越に行かなきゃアニエスbは買えなかったのです。

(今は知りませんが…)

何が嬉しくてあんなダサダサなところに行かなきゃなんないんだ…

そういう思いがあった。

しかも大学の入学式のためにポール・スミスでスーツを(バイト代で)買って喜んでるような青さ。

今思えばちょっと恥ずかしい。

 

なので南青山のアニエスbの本店やら代官山のA.P.C. そして神宮前のポール・スミスなんぞに嬉々として足繫く見るだけですが通っていたわけです。

その後 商売は上手だけど夢のないブランドだなぁ~と思い ポール・スミスとは一切縁がなくなりましたが そのことを書くと長くなるのでまたの機会があればにしますが まぁそんな感じで路面店至上主義者として生きていました。

 

が 大学1年の夏休みに帰省した時に河合塾 名駅18号館JARクラスのクラスメイトで筆頭オシャレ番長のK君に偶然会い バーニーズ・ニューヨーク行った方がいいよと熱烈にすすめられたのです。

今とは時代が違えばファッションのレベルも違う。

バーニーズ・ニューヨークなんてとっても敷居が高かった。

ちょろっと入ったことはあったのですが あまりのスノッビーな感じに抵抗感を持っていたのですが そこまで言うならと行くようにしたら大好きになってしまいました。

買えるものはほとんどなかったけど。

ヒッピーのような服とブランドロゴ全開のバッグなどで金儲けに邁進する品もプライドもないブランドになってしまった Gッチも当時はトム・フォードによるため息もののラインナップ。

今よりはいい意味で抑制が効いていて抜群にオシャレだったドルチェ・アンド・ガッバーナにアレッサンドロ・デラクア。

マルタン・マルジェラやアン・ドゥムールメステールもあった。

そしてラフ・シモンズやジル・サンダーも。

でもディオールもサン・ローランもバレンシアガもジバンシーもないわけです。

もちろんまだヴィトンもプレタポルテを始めていなかった。

 

今思えば価格が激高騰した現代ファッションより全然 安いんですが如何せん学生ではなかなか手が出せない。

とはいえ売れるな~売れるな~との願いが通じてセールにまで残ったジル・サンダーの半袖カットソーはダイヴ・オフ・キヨミズして20年ほど着ましたよ。

 

あの店で(ちゃんとした)ハイブランドの次元の違いを知った。

容易く手を出せるものではないけど そこには確かに相応の価値があることを知った。

そしてそれは物質的な満足感だけではなく心まで その人の人生まで豊かにする可能性があるということも知った。

 

歳をとって新宿店からは足が遠のいてはいたけど何とも悲しい閉店です。

 

 

今日のおまけ画像

寒ブリです。

脂がのってます。

昔はそういう脂はどんと来い!だったのですが‥

歳をとってやや避けがちに。

和牛なんて論外…

 

これは軽くスモークしてちょっとだけ火を入れてますので脂も程良く抜けでも絶妙なレア感で美味しくいただけますよ。

 

*昨日 あと一歩で完了~というところで16時を過ぎ そこからまさかのずっとお客様がいるという信じがたいありがたい状況となり ようやく本日アップとなりました。

La Nuit Blanche

2008年6月 東京・銀座にオープンした小さなワインバーです。 新世代のカリスマ生産者のレアワインから大御所の古酒まで ワインに詳しくない方も マニアックなワイン好きな方も満足いただけるよう 自然派だからとか 自然派じゃないとか そんなことは度外視し 旨いワインかどうか 飲んで幸せになれるかどうかということを大切にしています。 旬の食材を活かしたイタリア料理(アラカル)とともに深夜まで楽しめます。

0コメント

  • 1000 / 1000