これはホントお宝です!

今日はいきなりお宝おまけ画像。

FBにも出したズィント・ウンブレヒトの1981年 アルザス ゲヴュルツトラミネール・デュ・ランジェン・ドゥ・タン サン・テュルバン

ウンブレヒトにハマって四半世紀ってところでしょうか。

幸運にも20代前半にアルマン・ルソーやジャック=フレデリック・ミュニエ コント・ラフォンなどの綺羅星生産者の蔵に行けて目から鱗でブルゴーニュが最強・最高なワインだと思い込んでいた勘違いハバネロくんにKOパンチを喰らわせたのがウンブレヒト。

全てのエリアにカリスマ的なとんでもない職人的生産者がいるということを教えてもらいました。

当然 いっぱい飲んできたし手に入れてきた。

が この1981年のゲヴュルツトラミネール サン・テュルバンのエティケットを見て えっ? ウンブレヒトでこんなんあるの?? と思った。

 

クロ・サン・テュルバンじゃなくてサン・テュルバンなんだ。

ヴィンテージの表記も一瞬 発見できなかったくらい隅にある。

こんなエティケットは見たことない。

 

でも明らかにウンブレヒトの風格を感じるフォントだし紙質だしデザイン。

 

で 時間ある時に画像をいろんな角度から撮ってオリヴィエ・ウンブレヒトにメッセンジャー。

 

自分の知る限り このエティケットは見たことがない。

自分の経験した最も古いあなたのワインは1983年なんだけど それらと違うエティケットなんだけどニセモノってことあります?

 

そしたらフランス人なのに結構すぐに返信が来た。

ありがたや。

 

現行のクロ・サン・テュルバンのエティケットは1985年ヴィンテージからで1983年ヴィンテージでエティケットを変えて1984年も同じ。

それ以前はこのエティケットだから これは確かに存在する。

ニセモノじゃないよ。

 

と返信をもらいました。

 

そこで自分の無知・無能さに気付きました。

そうか!

アルザスのグラン・クリュ認定が絡んでいるんだ!!

 

アルザスのグラン・クリュ すなわち特級畑が最初に認定されたのは1975年のシュロスベルグ。

ただ一つ。

なぜたった一つだったのか?

謎。

何かしらの政治力があったのかもしれませんね。

 

その後 1983年にこのランジェンを含む24のグラン・クリュが追加認定。

さらに1992年に25のグラン・クリュが追加され 2007年にケフェルコプフが認定され現状で合計51。

 

ランジェンが特級に認定されたのが1983年の11月だから1983年ヴィンテージからエティケット変わってるんだ と気づきました。

実際 この1981年は アルザス グラン・クリュ じゃなくて ただのアルザス。

 

1983年以降のヴィンテージは全て飲んでるけど 1982年以前のものには出会えたことがなかった。

とはいえこの程度のこと 自分自身で解決できなきゃね。

もちろん便利な時代だから便利な方法を使うのもいいんだけど。

昔だったら国際電話。

料金は高いは画像は送れないは。

人を貶めるような使い方をする人もいたりで負の側面もあるけど これはFBのいい部分ですよね。

 

にしても液面の減り具合からしてもこんなに美味しそうなオーラを放つ古酒が今時 存在してるって奇跡です。

開けるのが楽しみでなりません!

La Nuit Blanche

2008年6月 東京・銀座にオープンした小さなワインバーです。 新世代のカリスマ生産者のレアワインから大御所の古酒まで ワインに詳しくない方も マニアックなワイン好きな方も満足いただけるよう 自然派だからとか 自然派じゃないとか そんなことは度外視し 旨いワインかどうか 飲んで幸せになれるかどうかということを大切にしています。 旬の食材を活かしたイタリア料理(アラカル)とともに深夜まで楽しめます。

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