コルスの思い出 アルツィプラトゥ 前編
地中海に浮かぶ島なんだけど山でもある。
2.500メートル越えの山がいくつもあるんです。
だから綺麗で静かなビーチもあるのに温泉もあってスキー場もある。
急峻な山岳が陸路での直線的な移動を阻むので広島県程の広さに空港が4つもある。
人間に支配されていない手付かずの自然と美しい景色がわんさかある。
それがコルシカ島。
また行きたい場所の一つです。
そんなコルスの造り手 アルツィプラトゥ。
2015年に コルス遠征 した際に訪問した造り手です。
当時は日本には輸入されていなかった。
今でこそ日本で飲める真っ当なコルスの生産者は若干増えましたが その頃は片手で足りちゃう程度でした。
せっかく行くなら日本ではまだ知られていない でもいい造り手を訪問したいと渡仏の際はいつも思います。
余程心酔してる生産者なら訪問したいのですが そこまでではないなら わざわざ日本で買える造り手に行ってもね。
だから渡仏前は徹底的にいろいろと調べ上げます。
残念ながらニュイ・ブランシュは人気店じゃないんで そういう時間が取れる時もあるんで。
例年だいたい4ヵ月前には調査開始となります。
今はもう見られないみたいですが 当時は UVA-CORSE というグループのサイトがあってそれをたまたま見つけたのですが 自然環境に配慮した農法でコルスらしいワインを造っている生産者がどうでしょう?
10数軒だった20軒弱かな?
まぁ載っていて非常に役に立ちました。
アルツィプラトゥはそこには入っていなかったかもしれませんが自前のHPがあった。
ニコラ=マリオッティ・ビンディ
ジウディチェッリ(いつからか輸入されてます)
クロ・ニクロズィ
ペロ・ロンゴ(2016年から輸入されてますが結構すぐにインポーター変わりましたね)
ウ・スティリッチョヌ(2016年から輸入されてます)
この6生産者しか行ってないのですが とにかく山道だらけでコルシカ島って移動に時間がかかるんです。
車幅は狭いしガードレールなしの断崖みたいな道が結構多いんですが なぜかそこに首都高で言うところの ルーレット族 みたいな走り屋がいて みんなポルシェで鬼かっ飛ばしてるんです。
先が見えないカーブからポルシェが突然現れると次から次から猛スピードのポルシェとすれ違う。
ちょっとイカレたお金持ちの遊びなんでしょうが 結構 怖いですよ。
ま そもそもが高所恐怖症なんで断崖みたいなところを走るだけで怖いのに ガードレールもないし奴らとすれ違う道幅もホント狭いし…
しかも行く先々でなぜか遭遇した笑
それはともかく 思ったより時間がかかったのでアルツィプラトゥには遅刻しちゃったんです。
ま 遅刻というか大遅刻。
10時の約束にこりゃ全然 間に合わないぞとなり エリン・ダイエット研究所所長にiPhoneを渡して
メールにピエールって人の履歴あるでしょ。
遅れるってメールして。
返信来たよ。
問題ないよ。
何時頃? って。
じゃぁ15時って。
えっ? 15時?
大丈夫?? そんなに遅れて。
ダメって言われたら11時で。
そうしたら15時でオッケーってことになり アルツィプラトゥを訪問してその後 海辺の岩山の上に築かれた要塞都市カルヴィでランチして街を散策してってな当初の計画を変更。
先にカルヴィを観光してコルシカ島最優秀ソムリエのレストランでランチをすることに。
F沢調教師並みの自分優先主義。
ですがピエールは笑顔で迎えてくれましたよ。
この通り。
ちなみに我々が遅刻したからかワイナリーはテレビの取材中だったんです。
そうしたら僕らにもカメラが向けられ
どうしてわざわざ日本からここまで来たの?
とか質問が。
最初は何とか応戦したんですが いかんせんフラ語レベル低過ぎなもので テレビのクルーも こりゃ使いもんにならな と思ったことでしょう。
で なぜアルツィプラトゥに行ってみようと思ったかですが それはこのワイナリーがコルシカの古代希少品種を植えていたからです。
古代品種の前に そもそもコルシカ島のワインって葡萄はなんなの???
そんな方がほとんどだと思いますので 明日その辺りを書いて行こうかなと。
さすがに 長いよね。
いくらヒマだからって。
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