『MINAMATA』から公害問題と香害問題を考える。

確かに小学校か中学で習いましたよ 四大公害病。

それに昔 テレビのドキュメンタリーでも見た。

健康被害に苦しむ方の姿を。

ただ今となってはすっかり忘れていた。

その存在も いまだ病に苦しむ人がいることも。

 

それをジョニー・デップの 『MINAMATA』 が思い出させてくれた。

ありがとう。

退屈極まりなかったカリブ海の海賊の続編のことは水に流すよ。

って映画 まだ見てませんけどね。

 

ましかし これ本来なら日本で製作されてしかるべき映画ですよね。

 

時はいわゆる高度経済成長期。

経済的繁栄が罪のない人の犠牲と引き換えとなっていた。

こんなこと絶対に繰り返してはいけない。

あらためて思いました。

 

時が流れ現代では公害という言葉はあまり聞かないし見かけなくなった気がします。

実際はいまだに存在しているのでしょうが。

代わって 香害問題 が深刻化している。

 

公共交通機関の車内。

映画館や劇場内。

そして飲食店でも。

 

確かに香りはファッションの一つだとは思います。

ハバネロも大学時代から毎日つけてましたし 今でも休日には使います。

控えめにですが。

服と同じで 身に着けている という感覚でちょうどいいと思うんですよね。

お気に入りの香りを身に着けていることで気持ちが揚がったりする。

フィービー・ファイロやかつてのエディ・スリマンの服を着る喜びと同じ。

それは間違いない。

だから半径数十メートルにわたって香りを発散するほど大量使用する必要はないのです。

多くの人は気付かない。

でもすぐそばの人に なんかいい香りしてるかも って思われる程度でちょうどいい。

 

多くの人にニュイ・ブランシュを楽しんで欲しいと思っていますが お帰りいただかなければ他のお客様に迷惑がかかり 造り手の魂と努力の結晶が詰まったワインも高品質な食材を使った料理も価値がなくなってしまうと判断した場合は帰っていただくしかない。

仮にその方に悪気がなかったとしても。

こちらも涙を呑んで。

 

そんなことはしたくない。

せっかく来ていただいたのに いきなり申し訳ないですが香りがあまりにキツイのでお帰りいただけますか? なんて言いたくない。

 

でもそうしないと守れないものがある。

 

香水なんてつけてしばらくしたら自分ではさほど感じないってなるのが当たり前。

なのに一部の人はマヒマヒして 追いガケ を繰り返してしまう。

香害問題をより多くの人に理解していただきたいものです。

 

 

今日のおまけ画像

丹波篠山の鹿ロース肉のロースト

普段はエゾ鹿のロースを使ってるんですけどねぇ。

一昨日からこちらに。

バンバン出てます。

エゾ鹿の方が濃厚な赤身の旨味は強くこちらの方がさっぱりした味わいですね。

 

しかし 相変わらず実物と違ってしまう。

もっと赤いんですけどね。

iPhone13 にしても変わらないのかな?

La Nuit Blanche

2008年6月 東京・銀座にオープンした小さなワインバーです。 新世代のカリスマ生産者のレアワインから大御所の古酒まで ワインに詳しくない方も マニアックなワイン好きな方も満足いただけるよう 自然派だからとか 自然派じゃないとか そんなことは度外視し 旨いワインかどうか 飲んで幸せになれるかどうかということを大切にしています。 旬の食材を活かしたイタリア料理(アラカル)とともに深夜まで楽しめます。

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