本物の職人はもはや絶滅寸前なのか?

今日は営業前に想定外の対応があり準備がギリギリ&グッタリ。

 

それは決して自宅を出る直前にチェックしたウェザーニューズの中央区ピンポイント天気でも雨雲レーダーでも雨ではなかったにもかかわらず 実際 外に出ると量は少ないけれども大粒の雨がポツポツと降っていて K-Way を着る羽目になったからではありません。

 

日本料理にしてもお鮨屋さんにしても。

フランス料理やイタリア料理にしても一流の職人さんって美味しいものを作るだけじゃなく所作が美しいですよね。

料理を作る動きがある種の芸術に見える。

そしてそれは様々な業種・職種で言えることだと思います。

 

頼まれたから 仕事だからと何の美学もなく単にその作業をしてるだけにすぎない肩書だけの ナンチャラ職人 とは全く別。

本物の職人。

残念ながら絶滅危惧種のようですが。

 

ビルの内装を解体するにしたって もう少し美しくできないものか? と数ヵ月前 隣のビル内装の解体作業を見て思いました。

解体した内装の一部を通りに放り投げる。

それを別の人が拾ってトラックにまた放り投げる。

 

うるさいし埃が舞う。

隣のビルだけどこっちは大迷惑。

 

もちろん我慢しなきゃいけない部分はこちらにもある。

お互いさまというか。

でも解体するのが仕事だとしても もっと丁寧にできないものか 依頼者だけじゃなく周りの人も少しでも幸せになれるような作業ができないものか とつくづく思いました。

 

有機溶剤を使うのも仕方ない。

でも使ったらどうなるかなんて仮に職人なら分かってるわけでしょ?

シンナー 重いんだよね。

なんで送風機使わないんだろう??

言ったら持って来たよ。

あるならなぜ最初から使わない。

 

空気より重いシンナー。

ニュイ・ブランシュのサーキュレーターまで非常口から外に引っ張り出して階段上方へフルパワーで風を送っても今更 焼け石に水かもしれない。

本来そんなことするのはオレの仕事じゃない なんて思ったらそういう肩書だけの職人と同じになっちゃう。

少しでも。

ほんの少しでもお客様が快適に過ごせるように 自分のできることをする。

 

そんなことで営業開始前に精神的にも疲れました。

せめてお気に入りの Dior のシャツを着て営業に入り気持ちを揚げます。

ファッションの効能の一つですから。

 

 

今夜のおまけ画像

丹波篠山 猪モモ肉のロースト

個体差のある食材ですが いい職人さんが仕留めて処理してくれたんだなぁと感じ入る美味しさ。

もちろんシェフの腕もあるけどね。

La Nuit Blanche

2008年6月 東京・銀座にオープンした小さなワインバーです。 新世代のカリスマ生産者のレアワインから大御所の古酒まで ワインに詳しくない方も マニアックなワイン好きな方も満足いただけるよう 自然派だからとか 自然派じゃないとか そんなことは度外視し 旨いワインかどうか 飲んで幸せになれるかどうかということを大切にしています。 旬の食材を活かしたイタリア料理(アラカル)とともに深夜まで楽しめます。

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