懐かしいインポーターの輸入でした。
熟成したコルシカ島のワイン。
これはホント滅多に飲めない。
現地の品揃えに優れたレストランに行ったとしてもなかなか出会えません。
古いものは滅多に残っていない‥
実際にコルスを訪れて実感したものです。
そもそもコルシカ島のワイン自体を飲んだことがないという方もいらっしゃるかもしれませんが この5~6年で日本に輸入されているコルスのワインはかなり増えました。
ま それでも膨大な種類があるのがワイン。
その中からコルシカ島のワインに巡り合う可能性は確かに低いのは間違いないし ソムリエ という肩書を有する人のほとんどがコルスのワインを知らないのが現実だと思います。
ま 観光で行くだけでも素晴らしいとこですけどね コルシカ島は。
で どんなワインが造られているかというと‥
近年 絶滅しかけた古代品種を少しずつ植え直す意欲的な生産者もいくつか見受けられるようになったコルスですが 基本辛口の白ワインはヴェルモンチュ(ヴェルモンティーノ) 赤ワインならニエルッチョ(ニエルッキオ)かチャカレロ(シャカレロ)という葡萄で醸されます。
島の北東部のAOPパトリモニオでは白なら100%ヴェルモンチュ。
赤とロゼはニエルッチョが主体で補助品種としてチャカレロとグルナッシュ そしてヴェルモンチュが認められています。
ロゼだとニエルッチョを75%以上で補助品種は最大25%まで。
赤だとニエルッチョを90%以上 補助品種は10%まで。
法律上は赤のパトリモニオを造るのに白葡萄のヴェルモンチュもブレンドできるわけです。
が上質なパトリモニオは間違いなく ニエルッチョ100%か ほとんどニエルッチョでちょっとだけグルナッシュという構成。
チャカレロもヴェルモンチュも混ぜない。
この2007年のコルドリアーニのパトリモニオもそう。
常連さんの
最近ホントいろんなワインを飲んでるんで今 何を飲みたいのか自分でも分からないんですが そんな自分にオススメなワインを。
という難しいリクエストに応えて開けました。
さすがにこういうのは飲んでいないでしょ ってことで。
若いとニエルッチョのガッチリと引き締まった硬くドライな果実味とふんだんな荒々しいタンニンでとても厳しい味わいですが 約15年の時を経てハードな果実味もふっくらとした甘みとスパイシーさとなり タンニンも豊富ながら心地良い舌触りに。
舌に残る渋みからまたじわじわと旨味が広がる。
ニューワールドのワインはもちろん ボルドーとかでも味わえない熟成したパトリモニオならではの世界。
素晴らしかった。
もう1本くらい残ってなかったかな?
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