ツール・ドゥ・フランスで巡るワインの旅 2025 その②

全21ステージで行われるツール・ドゥ・フランスですが さすがに21日連続で走り続けるって厳し過ぎる。

そもそも一つのステージ すなわち1日の消耗だけでもハンパない過酷な自転車レース。

というわけで途中 休息日が2日入った23日間の大会です。

 

その最初の休息日を前にしたフランス革命記念日の第10ステージは今大会初の山岳コース。

ここでポガチャーが勝ったサイモン・イェーツからまさか5分近くも遅れマイヨ・ジョーヌを手放すとは。

ステージ優勝を譲ることはあってもマイヨ・ジョーヌを譲る程に遅れるとは意外。

 

まだまだ勝負所は先だから体力を温存したということか?

それともポガチャーも人間ということか⁇

 

さて休息日明けの今日の第11ステージはバラ色の街 トゥールーズが舞台。

航空宇宙産業やラグビーで有名なフランス第4の都市。

 

2023年のラグビーW杯の時に観戦に行かれた常連さんもいらっしゃいます。

 

スタディアム・ドゥ・トゥールーズからスタートして最初のロン・ポワンでUターン気味にガロンヌ川沿いを北上。

一先ずそのままフロントンまで北上して時計回りに南下して街の南側からまたトゥールーズ市内に戻ってきて ブルヴァール・ラスクロスがゴールというトゥールーズの人は大喜びしそうな設定。

スタート&ゴール地点がトゥールーズですからねぇ。

 

そんなわけでドメーヌ・ドゥ・レスキュールの2016年 フロントン ア・ラヴニール…

人は それもある程度ワインを勉強したという自負がある人は自分の知らないワインやワイン産地をマニアックと言いがち。

でもフロントンは立派なAOPワインだし あなたが知らないだけ。

(フランス南西部 シュドゥ・ウェストってやつです。)

 

ただ全てのワインをちゃんと知ることは誰にもできない。

ワインの世界はとてつもなく広くて深いのだから。

 

個人的には好きなアペラスィオンです フロントンは。

その理由はやはりネグレットという個性的な葡萄品種にあります。

ロゼと赤ワインのみの原産地フロントンはネグレットを主体にしていれば結構な補助品種をブレンドできます。

シラーだったりカベルネ系だったり マルベックやガメイなどなど。

 

でもフロントンの神髄はネグレット100%の赤にあるとハバネロは思っています。

 

ワイン用葡萄ガイドやワイン用葡萄品種大辞典には ネグレットは若飲みした方がいいようなことが書いてあるけど自分が出会ったネグレット100%のフロントンはそういう感じじゃなかった。

本気で造られたワインだからでしょうけど 若いと厳しい。

タンニンや鉄分からくる収斂性。

果実味も開いていない鄙びた印象。

 

それが熟成によってジューシーな果実味といい感じのスパイス感と心地良い渋みで実に美味しくなる。

ヴィンテージ表記が裏面にあって画像では分からないかもしれないけど この2016年は今凄いブルーベリー感に溢れています。

 

有名産地や有名なワインだけが美味しいワインだけじゃない!

 

こちらはグラスワインで飲めますよ~


La Nuit Blanche

2008年6月 東京・銀座にオープンした小さなワインバーです。 新世代のカリスマ生産者のレアワインから大御所の古酒まで ワインに詳しくない方も マニアックなワイン好きな方も満足いただけるよう 自然派だからとか 自然派じゃないとか そんなことは度外視し 旨いワインかどうか 飲んで幸せになれるかどうかということを大切にしています。 旬の食材を活かしたイタリア料理(アラカル)とともに深夜まで楽しめます。

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