紅く染まる葡萄畑
『 今 変わらなければと みんなが思っているのに 何も止められない。世界は辛うじて保たれているけれど 今後どうなるの? 』
と 先のコレクションを通じて伝えたかったとマリーヌ・セルは語ったそうです。
フランス ジュラ地方の生産者 ギヨーム・オヴェルノワは遅霜の被害で葡萄樹の新芽をすでに失いました。
気候変動により天気の振れ幅があまりに大きくなっています。
しっかりと冷え込む日が冬に続かず休眠できない葡萄樹。
季節外れの暖かさに本来ならまだ芽吹かない4月の初めに新芽を出し そこを狙い撃ちするかのように襲来する大寒波で凍り付く新芽。
そこを照らす太陽。
芽を覆う氷がプリズム効果を及ぼし新芽は焼かれて死ぬ。
2016年に遅霜で壊滅的な被害に遭ったブルゴーニュのコート・ドールの生産者は団結し この動画 のように夜明け前から畑でロウソク(には見えないけどあれロウソクだそうです)や藁を燃やし少しでも気温を上げ 最後は燻した藁の煙で太陽光によるレーザー照射を防いでいます。
先週末から何日も。
確かに何もしなければ全てを失う。
でも これがベストの解決法ではない。
遅霜との戦いはコート・ドールだけじゃないし。
マリーヌ・セルが言いたかったのは このままじゃ地球は大変なことになっちゃう ということでしょう。
こういうマスクをしたルックがほとんどでしたから。
普通には人も住めないような世界になってしまっていいのか?
僕は嫌だ。
こんなことをしなくても 葡萄が収穫できる日が再びやって来ることを 海面上昇で沈みゆくとされる島で生まれた子供たちも希望が持てる日が来ることを 願わずにはいられない。
そのためには自分たちも少しでもいいから変わらないと。
いきなりガラッとライフスタイルを変えるなんてできないけど 少しなら何かできる。
その何かは人それぞれで違うけど その一人一人のほんのちょっとでも地球にやさしいことが この気候変動にブレーキをかけると信じています。
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