フランスは各地で30℃越えだけど。
飲むなら白かシャンパーニュと思ってしまう暑さも遠い昔。
なんだか日本はすっかり涼しくなりました。
だったら赤も飲みたいよね ってことですが まぁ真夏でも実際は赤も飲んでますけどね エアコン効いてるし。
とはいえやはり秋になるとより美味しく感じるのがブルゴーニュの赤です。
ってことで もうおまけ画像
ユベール・リニエの2000年 モレ・サン・ドゥニ 1級 レ・シャフォ
ほんの僅かながらシャンボール・ミュズィニ村との境界をまたいでこの村にも特級畑ボンヌ・マールがあるのでグラン・クリュを5つ持つモレ・サン・ドゥニ村は1級畑も20ありこの村全体の栽培面積の6割近くが特級と一級というなんとも恵まれた村と言えるでしょう。
特級は赤しか造れませんが それ以外 すなわち1級や村名ワインは白も赤も造れる。
とはいえ ほとんどが赤ワイン。
20ある1級畑の内 17は特級畑の斜面下部に沿って村の北から南へ つまり ジュヴレ・シャンベルタン村からシャンボール・ミュズィニ村へと連なっています。
ジュヴレ側では斜面上部は特級マゾワイエールに シャンボール側でも斜面上部は1級ソンティエに接するようにベルト状に広がるのがこの村の主な1級畑です。
残りの3つの1級畑はこれらの1級畑より30メートル以上標高が高い斜面に位置し 間に特級クロ・ドゥ・ラ・ロッシュとクロ・サン・ドゥニを挟んだ村の北側の丘に3つ並んでいる。
ざっくり標高300メートルを超え隣り合うジュヴレ・シャンベルタン村では標高300メートル以上は森。
1級と村名のベレールまで北上しない限りジュヴレの標高300メートル以上には葡萄畑はない。
まぁこれはモレ・サン・ドゥニ寄りの標高300メートル越えのジュヴレ村は北東向き斜面になってしまうから なのかもしれませんが。
もちろん テロワールというものは目に見えないもの。
隣り合う畑がどうだので理解できるものではない。
ただやはり主だったこの村の1級畑より その高い標高ゆえタイトで引き締まった印象を抱きます。
ユベール・リニエのこのレ・シャフォにも。
やたらと新樽を使ってコーラとハンバーガーで育った評論家の覚えはめでたかったかもしれませんが やはりユベール爺さんの造りはハバネロの求めるブルゴーニュのピノ・ノワールとは違う。
それだけに若い息子ロマンに家督を譲り以前より品を感じるワインになったことはありがたかったのですが‥
そのロマン・リニエが2004年にまさかの急死…
37歳でしたかね。
無常の風は時を選ばず です。
この2000年はもちろんロマン・リニエによるもの。
いい塩梅に熟成していて欲しい。
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