お家芸のストで一時停滞も成長し続けてますからね フランスは。

昨日はまさかの雨。

聞いてないよ~状態。

 

18時過ぎにいらっしゃったお客様の上着を預かった際に少し濡れていて雨が降っていることを知る。

それからちょっとして iPad や iPhone にウェザーニュースから

中央区にパラパラと弱い雨を降らせる雨雲が接近中

ってな通知が。

 

もう降ってるよ。

 

ただね どんなにテクノロジーが進化しようが完璧な天気予報は無理ですからね。

これから雨降らすよ って予告してくれればまだしも。

 

予告と言えば木曜のフランスの大規模スト予告。

年金受給年齢の2歳引き上げに反発して毎度おなじみの鉄道を筆頭にエアラインに教員も。

そして10月のフランスで各地に大きな爪痕を残した製油所も大規模スト。

 

パリの地下鉄は恐怖の ゼロ運行 を目指すそうですが今回はそこまではいかないのでは? 的予想ですし エアラインも悲劇的状況にはならないみたい。

 

とはいえ影響大ですよ 予告されて知っていても。

況や予想すらしていなかった者に於いてをや。

 

10月のフランスでは人生で一番ストの影響を受けましたね。

 

渡仏直前に製油所のストでガソリンが一滴も出荷できずフランス北部では売るガソリンがなくなりスタンドは軒並み閉鎖。

給油できるところを探してみんな右往左往。

そして長時間待ちしてやっと給油。

 

ってなニュースをFrance2で見ていたんですが‥

北部行かないからいいやと。

 

そしたら飛行機乗ってる間にフランス全土に拡大していたようです。

ホテルでは常にテレビを点けているんですが ほぼ1日中ミュージックビデオを流している CSTAR というチャンネルばかり。

3日目に車でモンブラン・トンネルを通ってサヴォワからピエモンテまで行くので2日目の夕方に時間があったのでホテルに戻る前に給油しとくかと。

表示上 まだ半分くらいあるけど翌日に高速で入れるより安いしと。

それでアヌシーのカルフールに行ったんですけど カルフールは営業してるのにスタンドの部分だけ閉鎖されてて入れない。

えっ? なんで⁇

と思って一旦カルフールの駐車場に車を停めてスタンドに近づいて行ったらおっちゃんが給油機の整備をしていて‥

 

なんで営業していないんですか?

売るもんがないからだ。

ホントに…? どこか給油できるとこはないですか?

どこにもない。

いや 明日イタリアまで行くし困るんだけど…

だったら高速に行け。

 

なるほど。

高速でガス欠されたら困るから高速のサービスエリアのスタンドには優先的に供給されている ということか。

でも今から高速乗って万が一スタンドがやってなかったらそれこそ悲劇。

すぐに引き返すこともできないし無駄にガソリンを消費するだけ。

 

ってことで一旦ホテルに戻りテレビでニュース。

そしたら スト継続 ってな大きな字幕とともに報道されていた。

普段だったらほぼ理解できないと思うんですが 絶対にピエモンテ行って白トリュフ食べるんだ!という思いからアドレナリン全開だったんでしょうね。

集中力が増していたようで分かった範囲では 大幅な物価上昇に対して賃上げを求める労働側に対して経営側が10%の賃上げを提示。

でも労働側は20%を目指してスト継続…

ガソリンがなくて全土がパニック状態なので政府が今給油できるスタンドが分かるサイトを作った。

 

凄い 凄いよ。

10%提示拒否って。

闘うことを忘れ賃金上がらず国際的プレゼンスも低下の我が国との違いを痛感。

これぞフランスの労組!

それはブラヴォ~なんだけどストは止めてよ~。

 

が しかししょうがないんで政府のそのサイトをチェック。

そうしたらイタリア行くまでに3ヵ所チャンスがある。

そこをグーグルマップに登録。

自分が運転するから iPhone 見られないんでエリン・ダンス部主将にもシェア。

 

翌朝 いつもと違って燃費重視の運転。

最初の地点が近づく。

おっ! 燃料の種類ごとの価格ボードに金額が点灯してる。

ってことは入れられる!

 

しかもそんなに混んでない。

ラッキー。

 

と思って給油口を開けると E10 ってなってた。

フランスは進んでるな。

たしかにめちゃ新しい車だったけど まさかE10燃料車だったとは。

(E10燃料:植物由来のエタノールを10%配合した環境負荷が少し少ない燃料)

 

でE10のノズルを突っ込んでレバーを握るも出ない。

あれっ? なんで出ないの⁇

まさかE10は売り切れ???

 

ヤバいよ それはヤバい。

 

ってことで給油後に料金を支払う建物に入って行きレジのおばちゃんに

2番のポートなんだけどE10が出ません。

すると

ガソリン不足だから好きなだけ入れられないの。こっちが認めた量か金額分しか給油できないから今は先払いなの。それでこちらのマダムが先だから。

あっ マダムすいませんでした どうぞお先に。

 

マダムが必要量を告げカルトブルーで支払いを終えると

あなた何十リットル入れる? または何ユーロ分欲しいの?

すいません。東京に住んでいてE10燃料もないですし価格の感覚も日本と違うしあの車も昨日借りたばかりで何リットル必要かも分かりません…

2番のあの車でしょ。どれくらい残ってるの?

表示上は半分くらいです。

だったら40ユーロ分でいいと思う。もし満タンになっちゃったらその分は後でお金返してあげるから。

 

ってことでクレジットカードで40ユーロ支払って2番のポートへ。

今度は出ますよE10燃料。

そうしたら満額分入って停止した。

今後の目安にと給油量と金額の表示を写真に収め車に乗ってエンジンをかけるとほぼ満タンに。

 

助かった~ これでイタリアまでは行ける。

しかし 欲しいだけ入れられないとなるとスタンド見つけたら取り合えず入れとかないと怖いな。

 

イタリアでは入れ放題なんですがイタリアからまたフランスに戻ってからは1日2回給油ってのもありましたね。

 

今回は多くの人がスト前に取り敢えず満タンにしてるようですが 一部の都会生活者以外は車ないと生きていけませんからね。

10月のようなことにはならないことを願うばかりです。

だってパリ近郊の高速道路はサービスエリアで給油したい人たちで右側車線だけ何キロも渋滞してましたからね。

そのマジかよ動画をアップしたいけどこのブログは手持ちの動画はアップは無理なようで 見たい方には Messenger または インスタのDM または LINE にて送ります。

 

 

今夜のおまけ画像

そんな苦労を乗り越え到着したピエモンテで飲んだワインです。

プリンチピアーノも素晴らしかったけどリヴェッラ・セラフィーノが感動ものでした。

La Nuit Blanche

2008年6月 東京・銀座にオープンした小さなワインバーです。 新世代のカリスマ生産者のレアワインから大御所の古酒まで ワインに詳しくない方も マニアックなワイン好きな方も満足いただけるよう 自然派だからとか 自然派じゃないとか そんなことは度外視し 旨いワインかどうか 飲んで幸せになれるかどうかということを大切にしています。 旬の食材を活かしたイタリア料理(アラカル)とともに深夜まで楽しめます。

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