ナンバー偽造する人は出てこないのかな?

いまだに 日本の技術の凄さや先進性 のようなものを喧伝するようなテレビ番組に遭遇することがあります。

もし本当にそうなら 通貨安と観光客頼みの国なんかに落ちぶれちゃいない。

 

もちろん 素晴らしい技術もあるし先進的なものもある。

ただ日本を凌駕するだけのそれらを持ち合わせた外国の方が今や多い。

確かに何十年も前の多くの技術力は世界一だったかもしれませんが 今は違う。

 

初めてそういう認識をしたのは27年以上前のフランスにおいてでしょうか。

お金もなければ免許もない(当時)状態だったハバネロくんは日本でもたまにしていたヒッチハイクでフランスのワイン産地を周っていました。

シャンパーニュ地方のランスからパリに戻る際 街中で捕まえるよりもパリ方面の高速道路の中の方がターゲットは多いとテクテク歩いて高速内に。

日本と違いフランスには一般道から高速に入るところにゲートはないので歩いて入れちゃう。

 

もちろん日本の常識的にはあり得ない行為。

でも行き先を告げて乗せてくれたドライバーに何度もジャンクション手前の高速内で降ろされたんです。

 

オレあっちだけどお前はこっちだからここで降りな って。

 

最初は信じられなかったですよ。

こんなとこで降ろして 殺す気か~

フランス人の感覚ってスゲ~って感じ。

 

でも仕方ないんで路肩で親指を上にあげて…

そこを130㌔とか150㌔で車が通り過ぎる。

危ないですよ ホント。

良い子は真似をしないでね の世界。

でも田舎だと高速内にいた方が交通量が多いからそれも悪くないかなと思うようになっていきました。

まぁまぁ 止まってくれる人いがるんですよ 超ブッ飛ばしているのに。

ま 日本の高速程の交通量程じゃなかったりしますしね。

 

で ランスの場合は自分で歩いて高速内に入ってグルって回って合流ってところで親指上げてたんですが 誰かが通報したんでしょうかね。

警察来ちゃって…

 

カルト・ディドンティテ(身分証明書)見せて

ってなってパスポート見せて

 

日本人か。

 

そうです。

 

フランスでは日本と違って高速道路の中でヒッチハイクはできないから。

(いやいや 当然 日本もだよ)

 

ツマミ出されるかと思いきや

 

次のサービスエリアまで乗せてくからサービスエリアの中でヒッチハイクしなさい。

 

えっ マジで。

超親切。

 

で おしゃべりしながらサービスエリアまで送って(?)もらって一緒に記念写真撮ってバイバイ。

ありがと~

 

ただフランスって日本みたいにサービスエリアに寄る人って多くないんです。

なのでまた高速まで入ってヒッチハイク。

(ごめんなさい)

 

そこから乗せてくれたムッシュ。

時折ある日本でいうとこの東名東京料金所的な料金所を支払いせずに通過してるじゃないですか。

 

フランスの料金所って クレジットカード専用 有人窓口(クレジットでも現金でもオッケー) 現金専用だけどお釣り出ないから混んでないレーン とかって分かれていたんですがムッシュは謎のtマークのレーンを減速こそすれどそのまま通過。

 

ムッシュはお金払わなくていいんですか?

 

これがあるから。

 

電波でどうのこうのって説明も言語能力低くて意味不明。

 

日本にはないのか?

 

ないです。

 

後になってみればそれはフランス版のETC リベル・テ(Liber-T)

今の日本のETCよりその頃は減速感は強かったけど日本ではETCなんてなかった時代。

 

当時 日本でカセットテープで音楽を聴く人なんて絶滅していたのにフランスってCDも売ってたけどカセットテープのアルバムとかフツーに売っていた。

衝撃を受けると同時に やっぱ遅れてんだなぁ~と思ったりしましたが 高速道路の料金徴収システムでは一歩先を行かれていた。

 

さらに今年からは一部の高速道路では料金所ナシ。

そのままずっと減速なしで130㌔とか110㌔の制限速度で(オーバーしてて大丈夫でしょう)走り続けられ料金所渋滞を解消できる Péage en flux libre(ペアージュ・オン・フリュ・リーブル) まで登場。

高速道路内で走行中の車のナンバーが捕捉されていて Liber-T の人はそのまま口座引落。

それ以外の人は72時間以内にサイトでクレジット決済するか フランス版コンビニともいえる新聞・雑誌に簡単な食べ物・飲み物や切手に昔だったらテレフォンカード あとはロトにその名の通りタバコなどを売っている TABAC(タバ) に自分で支払いに行くという新しいシステムも登場。

 

まだまだフランス国内を網羅する高速道路網の極一部での導入だけど今後 増えていくことは明らか。

 

何年か前にイタリアのトリノで駐禁取られてしまいたまたま歩いていた警官に どうすりゃいいの? って聞いたらiPhoneで支払えると。

 

ホントに?

 

で やってみるとイタリアの住民番号みたいなのがないから支払えない。

 

お前ナンチャラ番号持ってないのか?

 

どう見ても観光客だろうが👊

 

そうしたら

イタリア版 TABAC の TABACCHERIA(タバッケリア)で払えるから。

ほらそこにあるだろ。

 

ってことですぐそばの TABACCHERIA に行ったんですが ウチには支払える機械ないよ的な…

やむを得ず TABACCHERIA 行脚しつつトリノ観光をした思い出があるハバネロ。

いちいち TABAC なんて行ってられないんでサイトでの支払いのリハーサルをしてみたんですが Liber-T非加入のフランス人同様 渋滞が減るのはいいけど後から自分で支払うのは手間なような気もします。

が 料金所渋滞に比べたら車のナンバー入れてチャチャチャで済むんでいいかもですね。

渋滞してなくても料金所は減速して停まらなければならないことを考えると。

もちろん 自分が通ったのが Autoroute en flux libre ということに気付けて支払いを忘れなければですが。

 

その夜 全力飲みしたら全ての記憶が消滅なハバネロは飲みに行く前に支払わないとです。

 

 

今夜のおまけ画像

エマニュエル・ブロシェのル・モン・ブノワ 1級 ブリュット・ノン・ドゼ

生産量激少ないし海外の人には飛びつく人多いけど日本だとそこまでな生産者。

強靭な酸とミネラルで厳めしいスタイルゆえでしょうか。

それがいい そいうのを求めていた って時もあると思いますけどね。

飲み過ぎてても目が冴えるし。

La Nuit Blanche

2008年6月 東京・銀座にオープンした小さなワインバーです。 新世代のカリスマ生産者のレアワインから大御所の古酒まで ワインに詳しくない方も マニアックなワイン好きな方も満足いただけるよう 自然派だからとか 自然派じゃないとか そんなことは度外視し 旨いワインかどうか 飲んで幸せになれるかどうかということを大切にしています。 旬の食材を活かしたイタリア料理(アラカル)とともに深夜まで楽しめます。

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