シャンパーニュのようにはいかないのがブルゴーニュ
今日はシャンパーニュの試飲会に行ってきました。
一ヶ月ほど前だったかにメールで案内が来て 参加を申し込んでいたんですが…
本来はインポーター すなわちワインを輸入できる会社 や自社輸入してネットや通販で売るようなところが参加する試飲会だったようです。
確かに 案内のメールを読んだ時点で 日本でのエージェントが決まっていない生産者がいくつもブースを出すような試飲会なんだろうなぁ とは思っていましたが ホント飲食店の人間は皆無でしたからねぇ。
途中で オレ ここに来て良かったの??? とも思いましたが 直接 案内もらってるし全然オッケー と都合良く解釈して試飲してきました。
全然 知らない造り手ばかり。
M・テ・シャンドンとかV-ヴ・クリコとかPメリーとかHリオとか その他のどーしようもない大手よりはマシだけど もうちょっと頑張ってよ ってところもありましたが シャンパーニュ地方の新陳代謝の良さを感じる なかなかいいね な生産者もいたり。
そういう人たちにはこれからも頑張って欲しいし 日本でも飲めたらいいですよね。
まぁしかし この手の試飲会はフランス政府系の援助もあるんでしょうが 一生産者ごとに一人の通訳の方が付いている。
僕はできませんが 生産者は英語ができるし 英語で問題のない日本の関係者も多い。
とはいえ通訳の人を介さなければって人も当然いる。
なのに そんな時 たまたま担当になった通訳の人次第で結構な違いが出るんですよねぇ。
どんなにフランス語ができてもワインの事情に詳しくないとね。
ま 今回の通訳の人はそれなりに勉強させられたのか? いわゆる醸造用語とかを問題とすることはなかったのはいいと思う。
当たり前なんだけど。
でもなんというか…
やたらハッスルしてるけど それ違うんですけど的なこともあるんだなと。
誰だか全く知らない人が 日本では最後にシャンパーニュを飲んだりもします的なことを言ったら 通訳の人が デザートと一緒にシャンパーニュを楽しむと生産者に伝えてる。
それで生真面目な生産者が デザートと一緒に楽しむなら…
なんて一生懸命に説明してる。
でも そうじゃない。
だから デザートと一緒って意味じゃなくて 最後にリフレッシュするためにシャンパーニュを飲むってことだよ って生産者に言っても 通訳がデザートとシャンパーニュだって被せてくる。
ま そうなるとフラ語力で惨敗なんで生産者はやっぱりデザートとシャンパーニュについてしゃべる。
美味しかねーだろう 甘いものとシャンパーニュなんて。
誰がそんな飲み方してるの???
もちろん 好みの問題ですが デザートに合わせるなら遅摘みや貴腐ワインの方が100億倍の幸福をもたらしますよ。
でも伝えきれない 通訳に負けたハバネロ先生。
運転免許再取得のための勉強以上にもっとフラ語勉強しろ~って感じですね。
今夜のおまけ画像
アラン・ユドゥロ=ノエラの2001年 シャンボール・ミュズィニ
センスと才能と忍耐を持つ新しい生産者の台頭が活発なシャンパーニュ地方ならとっくに淘汰されてるかもですね。
でもブルゴーニュは昔からの勢力が今でも確固たる力を持っている。
売れて売れて いくら気候変動の影響で生産量が激減したからといっても 高値で売れてウハウハなブルゴーニュの有名生産者。
つい20数年前までのワインが売れなかった時代なんて遠い昔って感じなんでしょう。
本当に素晴らしいワインはその時代に造られていたってのは何とも皮肉です。
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