ミディ運河
その昔 TBSの『世界遺産』でも取り上げられたフランスの ミディ運河 をみなさまはご存知でしょうか。
その他のテレビ番組でも登場していた記憶があります。
いつだったかのNHKのフラ語会話でも。
ミディ運河は地中海とボルドーすなわち大西洋とを結ぶ運河です。
ボルドーワインを理解するために必要な川はいくつかありますが 大きな川となるとジロンド川 ガロンヌ川 ドルドーニュ川の三つ。
最も長いガロンヌ川がピレネー山脈のスペイン側からトゥールーズを経由してボルドーでドルドーニュ川と合流してジロンド川となり大西洋に注ぐ。
地中海のセートゥからトゥールーズまで人工的に水路を作ってガロンヌ川に接続させ 地中海と大西洋の船の行き来にかかる距離を大幅に短縮させるミディ運河。
さらにスペインにジブラルタル海峡の通行税を納めなくて済むという経済的メリットもありルイ14世が建設にゴーサイン。
ただ全長約240キロの運河には190メートル近い標高差があり100以上の水門を設けてそれを克服するというという難工事だったそうです。
当時の建築土木技術の粋を結集しようやく完成し 結果このエリアの産物の流通に非常に寄与したそうです。
もちろんボルドーやフランス南西部 そしてラングドックのワインにおいても。
ちなみに10月16日のブログのおまけ画像がガロンヌ川です。
トゥールーズの空港から市内中心部まで本来はトラム(T2)があるのですが 新たなトラム(T3)の新設工事に伴い1年以上全面運行停止中。
(新路線の建設のために既存のトラムを長期間運休させるって‥日本じゃあり得ないと思いますが)
路線バスでも行けるけどそれだと安いけど乗り換えが必要。
それは面倒だってことで乗車時のクレジットカードのタッチ決済で乗れちゃうシャトルバス(若干高いけど早く着く)を使ったのですが 中心部に近ずくとミディ運河を車窓から眺めることができました。
鉄道に取って代わられるまで移動・輸送手段の主役だったからでしょうか?
まぁ運河によって栄えた場所に駅を造ったってことなんでしょうけど トゥールーズもカルカッソンヌも駅のすぐそばに船着き場がある。
こちらカルカソンヌのミディ運河。
駅のすぐそば。
船で旅する人が実際にいる。
この橋を渡った(画像だと右奥の)建物が駅舎。
駅舎を見て 大昔のことを思い出す。
あぁ ここ ここ。
駅の前の駐車場に車停めたんだ。
翌朝 乗ろうとしたらパンクしてたけど。
橋の向こう側には水門があります。
船を持っていたら船に自転車のっけてノンビリな でも長期間の旅をしたくなるもんなんですかね?
せっかちなハバネロ まだその境地にはない。
こういう景色に癒されるのかなぁ。
って そもそも船ないですけどね。
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