ニュイ・ブランシュはワインが好きな人のための空間でありたいと思っています。量の問題じゃなく。
このところフランスに行った際に絶対に外せなくなっているのがサヴォワそしてオート・サヴォワ{フランス東部スイスと国境を接するエリア)。
最早ブルゴーニュで掘り出し物など見つけられない時代。
第二のミシェル・グリザールを探しにサヴォワなのです。
それに車でピエモンテまで行けますしね。
4時間くらいかかりますが。
ただ その前後にどこか他にも行ってみたい。
例年まず羽田⇄シャルル・ドゥ・ゴールの往復だけ早めに取って それからどういう旅程にしようかと考えるという流れ。
前にも書いたと思いますが 空港で待つとか TGVを待つ というのが基本 好きじゃない。
東海道新幹線に慣れ過ぎていて…
なのでシャルル・ドゥ・ゴールから即レンタカーというパターンが結構ある。
5時間以上運転してアルザスってのもありました。
が 最近はもう少し近い距離を少し余裕をもって寄り道もあり的に行きたいなと。
実は今回 一番最初に候補にしたのがオルレアンだったんです。
シャルル・ドゥ・ゴール空港から2時間ほど。
街並みも綺麗だしいいかなと。
で 例によって飲食店を徹底チェックするわけです オルレアンの。
アラカルトで注文できるレストランでは ここだっ!って感じの店はなかった。
ならばワインバーではどうだろう とワインバーをチェックするとHPからワインリストまで見られる店があって そこに一度飲んでみたいと思っていた日本には入っていない極めて小さな生産者のワインが載っていた。
日本のワインバーと違ってフランスのそこではまともな食事はできないけど それこそバーガー屋で食べてからだっていい。
{もちろん Mドナルド的なチェーンのバーガー屋じゃないですよ)
ここ行きたい!
と思ったのですがシャルル・ドゥ・ゴール着で直行するとその日は残念ながら定休日。
それでいくつかの代替案を考えたわけです。
ロワール川流域のどこか別の場所に1泊して翌日‥とか。
でも特に行きたいってところも見つけられず。
そうこうしながらフランスの地図を眺めていたら あ ロカマドゥール行ってみたかったんだ と思い出す。
でもどう行く ロカマドゥールまで。
それをまたいろいろと考えて2時間半の乗り継ぎ時間でまずトゥールーズまで飛ぶことにしたのです。
そんなわけでホテルに戻って荷物を置いてちょっとのんびりしてから出陣。
楽しみにしていたワインバーの前に腹ごしらえ。
散々調べてここが一番だと思われたクラフトビールバーでシェーヴルのサラダ。
ま フランスのサラダなんでデカイ。
クラフトビールを4種とフィッシュ&チップスでお会計。
冷たい雨が降る中ワインバーに電話するとなんと満席…
30分くらいしたら空くと思うけど とのこと。
マジか まだ19時半過ぎ。
絶対に大丈夫だと思ったんですけどね。
まぁでも突撃を敢行。
そうしたらちょうど席が空いてラッキ~。
人気なんでしょうね。
隣の建物の壁もブチ抜いてお店を広げたこと間違いなしな店内。
若いヴィンテージばかりだけど有名どころの超高額ワインから新しい世代のワインまで揃っています。
どこかのレストランの前にアペロでグラスで1杯ってな感じのグループもいる。
それで回転早いのね。
それとは逆にコーラで延々居座る若者軍団。
学生なんでしょうけどコーラの瓶 空っぽでしたよハバネロが店に入った段階で。
ここでもまたまずはクラフトビールを飲んで白のボトルを飲んでお目当てのワイン。
だったんですが 期待した程ではなかったな 正直。
もちろん全然 悪くないんですが 気候変動の影響を受けた濃くて黒い果実味。
勝手に淡くて赤い果実味を期待したこっちが悪いんですけどね。
なかなか心奪われるようなブルゴーニュには出会えない時代になっちゃいましたね。
ましかし クラフトビールとボトル2本でヘロヘロに。
3本いけない体たらく。
いまだに空き瓶コーラで会話が弾む若人に大人の飲みっぷりも見せつけられず情けないことに先に退散。
店を出てすぐの路地で La Chopineで一杯飲んでいかないっ てな会話してるカップルもいて つくづく人気の店なんだなぁとは思ったんですが 個人的にはコーラ飲んでる人がいる店でD.R.C.とかアルマン・ルソーなんて飲みたくないなぁ いくらお金があっても。
だからニュイ・ブランシュでもそういうジャンク・ドリンクは出しません。
そういうワインに相応しい空間ってありますよね。
渡仏直前にニュイ・ブランシュに来たフランス人に
フランスのどこから来たんですか? と尋ねたらなんとオルレアン!
来月 オルレアン行くんです!
La Chopine っていうワインバーに行ってみたくて。
そこもいいけどワインバーなら Les Becs à Vin の方がいいよ。
そう言っていた意味が分かったような気がしました。
0コメント