ジェレミー・ブリッカ訪問。念願叶いました!

ムジェーヴで幸せな時間を過ごした翌日は生産者訪問。

ここ数年 麻薬取引絡みでの銃撃事件が多発するグルノーブルを過ぎて さらに南下。

一般的にワイン産地とも思われていない Mens という人口千数百人の小さな街に。

 

ここでいう一般的というのは 一般的なプロ という意味なんですが ほぼすべてのプロが知らないのも無理はない。

ハバネロもこの生産者のワインを知るまでこんなところでワインが造られているなんてことは知りませんでし ドメーヌの所在地を調べた時グーグルマップが間違っているのかと思ったくらいでしたよ。

 

初めて足を踏みいえるエリア。

登って下ってを高速でも 高速以降でも繰り返す。

それは別にいいんですが 細くてガードレールもまともにないクネクネ山道は正直 好きじゃない。

稀に現れる対向車は大体が凄いスピードではみ出てくるから結構 怖い。

 

そんな恐怖に負けず到着。

 

毎年 訪問したいとメールするも訪問できずでした。

初めて飲んでから数年いろいろなワインショップを探しまくってようやく手に入れられたのが去年。

今年ついに訪問が叶いました。

Covid-19 前からですからね。

6年越しの念願成就。

 

ここはサヴォワの原産地名が名乗れるエリアじゃないけど アルテスやモンドゥーズといったサヴォワの王道品種に加え古代品種のキュヴェをいくつかこしらえている生産者。

ワイン産地としてのサヴォワよりかなり南に位置してはいるけど高い標高から涼しさを感じられるピュアなワイン。

そうナチュラルだけど綺麗なスタイル。

バクテリア汚染されて品種の個性がこれぽっちも感じられない駄ナチュラルワイン生産者とは対極。

 

アルテスの小型フードル。

ジャーも使ってる。

ヴェルデス。

さらにレアな品種 ドゥース・ノワール。

激レア品種 エトゥレール・ドゥ・ラ・デュイ。

 

他にもこのあたりでワイン造ってる人っているの?

 

というハバネロの質問に

 

いるよ。十数人。

全部で16ヘクタールくらい。

みんな兼業の小さな農家だから5ヘクタールのウチが一番大きいよ。

 

マジか。

周りには真っ当な生産者は全くいない環境なんだ。

こう言ったら失礼だけど 全く注目されていない。

ほとんどの人がこんなとこでワイン造ってる人がいるなんて思っていない土地で真摯に畑と葡萄に向き合い自然を尊重して且つ美味しいワインを造っているって実に素晴らしいことだと思う。

なかなかできることじゃない。

 

ドメーヌでワインを少し売ってもらいましたが 遂に日本のインポーターが決まったそうで来年からは日本でも買えるようです。

 

嬉しいような 日本での 独占状態 じゃなくなっちゃうのが悲しいような。

La Nuit Blanche

2008年6月 東京・銀座にオープンした小さなワインバーです。 新世代のカリスマ生産者のレアワインから大御所の古酒まで ワインに詳しくない方も マニアックなワイン好きな方も満足いただけるよう 自然派だからとか 自然派じゃないとか そんなことは度外視し 旨いワインかどうか 飲んで幸せになれるかどうかということを大切にしています。 旬の食材を活かしたイタリア料理(アラカル)とともに深夜まで楽しめます。

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