家飲みが増えた という方に。

意外と思われるかもしれませんが 初めて訪れたワイン産地はボルドーでした。

当時の典型的なカリフォルニアワインのようなジャミーな果実味と新樽の風味が強過ぎるものは好きではありませんでしたが 重厚でありながら柔らかいタンニンのワインが美味しいと思って勘違いしていた。

青いなぁ。

まぁ仕方ない。

あまりに若かったんだから。

 

それでもその後すぐ ブルゴーニュに行き ジャック=フレデリック・ミュニエで1988年のボンヌ・マール。

コント・ラフォンで1995年のムルソー ペリエールを飲ませてもらって目から鱗。

ワインは濃さじゃない と気付きました。

そしてブルゴーニュに夢中になり その他のワイン産地の職人的造り手のワインの虜となりました。

 

ただ90年代後半の日本ではボルドーが主流。

仕事上 ボルドーはたくさん出したし 試飲会でも散々 飲んできた。

そう。

もう一生分 ボルドーは飲んだよ。

そんな感じです。

 

なのにヴィルジニ・ドゥ・ヴァランドローの2009年です。

ニュイ・ブランシュを初めた時からずっとお世話になっていた てっちゃんが独立して作ったインポーターから買いました。

ニュイ・ブランシュをやってこられたのも てっちゃんあってこそ。

だから恩返しはしたい。

でもボルドーだと‥

なかなかねぇ。

でも僕はヴィルジニ・ドゥ・ヴァランドローが好きです。

そしてこの2009年も抜群のデキ。

こういうワインを飲みたい方には自信をもって提供できます。

 

ホントはてっちゃんだってブルゴーニュを扱いたいけど できたばかりのインポーターが蔵出しでブルゴーニュを買うなんて無理。

蔵出しで買えるし まずは安定のボルドー中心にってことでしょう。

 

ここ20余年でボルドーの多くのシャトーがテクニックに走り過ぎ 芯のないつまらないワインをこしらえていますが ヴァランドローは違う。

表面的な薄っぺらな味わいのワインと一線を画すしっかりと中身が詰まったワインです。

 

ニュイ・ブランシュはいまだに3密とは無縁なので営業しておりますが 家飲みが増えたという方はオンラインで一般小売りもしてますのでてっちゃんとこのHPご覧になってみてはいかがでしょうか。

La Nuit Blanche

2008年6月 東京・銀座にオープンした小さなワインバーです。 新世代のカリスマ生産者のレアワインから大御所の古酒まで ワインに詳しくない方も マニアックなワイン好きな方も満足いただけるよう 自然派だからとか 自然派じゃないとか そんなことは度外視し 旨いワインかどうか 飲んで幸せになれるかどうかということを大切にしています。 旬の食材を活かしたイタリア料理(アラカル)とともに深夜まで楽しめます。

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