ウィンドウから眺められます。

とにかく不器用で なお且つ慎重さもなければ根気もない。

だから図画工作も美術も不得手。

なので苦痛でしかなく授業で美術の教科書を開かされても 美術史など言わずもがなで そこに出ている作品すらビタ一文 興味を持つこともありませんでした。

 

ただファッションに対しては違っていた。

30年近く前ですが 当時 アニエスbが(たぶん)名古屋三越でしか買えなかったという悲劇的な地区を離れ もっとオシャレなところで大学生活をしたいという理由だけで赤レンガの校舎を選び上京したのでした。

 

まぁ アニエスbでどうこうって 今思えばあまりに青い思い出ですが。

 

なわけで めでたく東京で事実上レジャーランドだった大学に籍を置き授業には一切出ず バイトも含め頻繁に渋谷や原宿・青山界隈そして代官山へと繰り出せるようになったのです。

とはいえサラリーマン家庭の3人姉弟の真ん中。

裕福でもないんで今はなき ちょっとだけお得な山手線内均一回数券を使い 一度降りたらたとえ原宿から代官山までであろうと徒歩移動。

そして服も基本は見るだけでした。

(ハイブランドなんて当然 手が届かないのでVOICEとかよく行ってましたね。)

 

なぜそのエリアかといえば東京来たら百貨店なんてあり得ない。

路面店に それもできれば本店行ってナンボと思っていたからです。

 

そんな路面店至上主義者だったにも関わらずバーニーズ・ニューヨークだけは例外。

最初は避けてたんですが一度行ったら病みつきに。

まぁほぼ見るだけで ため息つきに行ってる感じ。

ただ その時ダイヴ・オフ・キヨミズして買ったジル・サンダーなんかは20年以上着てました。

まぁ学生の身からすればキヨミズでも ジル・サンダーにしてもあの頃は安かった 今の価格を思うと。

 

そんなバーニーズ・ニューヨークで衝撃を受けたのがジャン=フィリップ・デロームのイラスト(?)。

こんな風に描かれた絵があるんだ!

 

絵を描こうものなら精神鑑定されそうなヘンテコな絵しか描けない自分には絶対に描けないけど いわゆる美術の授業で教わった絵とは全くの別物。

一目見て彼の作品だと分かる独特のスタイル。

日本でも個展やってたりするし ご存知の方もいらっしゃるのでは。

 

当時 ポストカード的なものをバーニーズでもらったような気がします。

とにかく これをきっかけに美術に興味が持てたんです。

実際 服だって自分で作れるわけじゃなくても好きになって楽しめるんだから 美術だってそうですよね。

それで美術館に行ってみたら 作品を実際に見るのと美術の教科書で見るのでは全く違うってことを知る。

 

パリには敵わないし国立近代美術館工芸館が金沢に移ってしまうのは残念だけど 絵画だけじゃなくいろいろなものが見られる東京って最高です。

今はどこも休館してますが。

 

そんな思い出のあるジャン=フィリップ・デロームの作品が飾られたバーニーズ・ニューヨーク銀座。

(新宿や六本木もそうなのかもしれませんが)

こんな素晴らしい広告キャンペーンの時期なのに休業してるのがホント悲しい。

 

Covid-19 の野郎~ 今に見てろよ👊

La Nuit Blanche

2008年6月 東京・銀座にオープンした小さなワインバーです。 新世代のカリスマ生産者のレアワインから大御所の古酒まで ワインに詳しくない方も マニアックなワイン好きな方も満足いただけるよう 自然派だからとか 自然派じゃないとか そんなことは度外視し 旨いワインかどうか 飲んで幸せになれるかどうかということを大切にしています。 旬の食材を活かしたイタリア料理(アラカル)とともに深夜まで楽しめます。

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