今さら。

最近ようやく女帝都知事の『やってます感演出グッズ』すなわち 虹色ステッカーの実効性についてメディアが疑問を呈するようになりましたね。

今さら ですか...

 

そしてボロを出す前にと 東京都もステッカー掲示店舗を巡回するそうです。

今さら ですか...

 

どっちも遅いよ。

 

ま ハバネロ先生もですが。

何がって?

それは今夜のおまけ画像で。

 

ズィント・ウンブレヒトの2005年 アルザス ピノ・グリ ハインブール セレクスィオン・ドゥ・グラン・ノーブル

1980年代半ばからの20年近く 紛うかたなくこの地のNo.1生産者の座に君臨していたズィント・ウンブレヒト。

平地で造られる極一部のワインやミュスカを除いて10年以上熟成して初めて真価を発揮するというアルザスでは異色ともいえる完熟した葡萄由来の重厚で太い味わいながら その奥にしっかりと酸が存在し豊潤な香りともども類稀な複雑性と官能的な悦びを享受できるワインをこしらえてきました。

 

幸か不幸か 時代の流れもあり2000年代からは醸造時に添加するSO2の量を減らしたこともあり ここ15年程のワインはグランクリュでも25年はもたない。

ただそれでもアルザスのトップ生産者には変わりない。

 

たまたま働いていた店(今はなきヴァンヴィー)だったということもあり 環境に恵まれ20代の早い段階でブルゴーニュの綺羅星の如き生産者の それも熟成したワインを数多経験できたということもあり ワインを分かった気になりかけていたハバネロくんは24歳で初めてウンブレヒトに出会い衝撃を受け ワインはブルゴーニュだけじゃない。

そして どのエリアにもそのエリアを代表する超一流の生産者がいる ということを学びました。

さらには ワインは決して分かった気になってはならない ということも。

 

そんなわけで当時 ウンブレヒトは根こそぎと言っていいほど飲みまくりました。

こんな偉大な生産者のワインが当時の日本では認知されておらず正規インポーターには程良く熟成したバック・ヴィンテージも残っていた。

蔵にも2回行ってますし 一応 ウンブレヒト💛ラヴな人間だと自負しています。

 

そんなハバネロ先生ともあろう人間がウンブレヒトが2010年にグラン・クリュ ソメルベルグを手に入れていたことを昨日 知ったのです。

(店がヒマだったので…サンキュ~小池都知事👊)

 

ウンブレヒト大好きなのに 今さら です よ。

 

以前の主勇者はゲヴュルツトラミネールを植えていたその小さな区画は残念ながら現代の一般的な管理がなされていた。

すなわち化学薬品が使われていた。

それと ウンブレヒト的にはリースリングの方が土壌的に向いてるということもあり 葡萄樹を引っこ抜き薬品にまみれた畑を休ませリースリングを植え直していたのです。

 

2010年に取得しても未だ世にウンブレヒトのリースリング グラン・クリュ ソメルベルグ がリリースされていないということもあり 今さら その事実を知ったのでした。

ただこの急斜面の畑から生産できるワインは年産1.800本くらいと予想され高値が予想されます。

 

それ以前に日本に入ってくるのかな?

去年リリースされた40年以上樽熟させた1976年のマール・ドゥ・ゲヴュルツトラミネールも日本の正規インポーターは買えていない。

もしかしたらその存在すら知らなかったのかも。

 

そんな期待薄な状況だけど もし手に入れられたらアルベール・ボクスレーのソメルベルグと比べてみたい!

 

で 今日のおまけ画像です。

ソメルベルグの丘のすぐ南東に位置する丘 ハインブール。

公的には格付けされた畑ではありませんがウンブレヒトは昔からこの急斜面のポテンシャルを理解し ここに畑こそ所有せどももっと作業が楽な平地でワインを造りたいと望むいくつかの生産者から畑を手に入れ80年代から素晴らしいワインを造っています。

 

急斜面だけどほとんどが西向きで丘の端で急に南向き急斜面となるハインブールの約6割をウンブレヒトが所有。

僅かな南向き斜面にリースリング。

ピノ・ノワールが西向き斜面の下部。

その上にゲヴュルツトラミネール。

そして西向き斜面の最上部がピノ・グリ。

 

南向き斜面と違ってゆっくりと完熟していく西側斜面の最上部のピノ・グリには美しい酸が宿ります。

超濃密な貴腐ワインですがこの酸があるからたまらない。

人間やめますか? 級の極上の甘口ワインです。

 

結婚ヴィンテージだし飲んじゃおうっかなぁ。

なんてね~


La Nuit Blanche

2008年6月 東京・銀座にオープンした小さなワインバーです。 新世代のカリスマ生産者のレアワインから大御所の古酒まで ワインに詳しくない方も マニアックなワイン好きな方も満足いただけるよう 自然派だからとか 自然派じゃないとか そんなことは度外視し 旨いワインかどうか 飲んで幸せになれるかどうかということを大切にしています。 旬の食材を活かしたイタリア料理(アラカル)とともに深夜まで楽しめます。

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