ニュイ・ブランシュは10周年を祝いました。

紀州のドン・ファンなる方の不審死を巡る憶測報道がテレビを点けると垂れ流されている。

ビタ一文 興味ナシ。

でも 何故かそのおかげでファンファン大佐を思い出す今日この頃 ニュイ・ブランシュは11年目に突入いたしました。

 

リーマン・ショックという名の世界経済の激変。

まさかの交通事故(外傷性クモ膜下出血も運良く後遺症もなく社会復帰)。

想像を絶する数々のアクシデント(書ききれない...)。

ネロ父の超末期手遅れ大腸ガン発見(でも奇跡的に普通に生きてます)。

そして東日本大震災。

 

高々10年でしたが 個人的にも お店的にも 世の中的にも いろいろなことがありました。

これからも長い道のり。

またとんでもないことが起こるのかな?

 

それでも乗り越えていかねばです。

 

金太郎飴みたいなどこにでもあるような店をやる気はない。

いつもニコニコ。感じいい。

でも扱ってる商品も その知識もコンビニに毛が生えた程度。

そんなんじゃ自分は一生の仕事にはできない。

 

信念を持ってやっています。

だから例えお客様に言われようがジョルジュ・ルミエに氷を入れてくれなんて聞き入れられない。

生産者に対して敬意を払わない行為を僕は看過できない。

そういう人は お客さんの言うことは笑顔で何でも聞いてくれる店で(できることなら魂のこもっていない大量生産ワインを)ロックにして飲めばよいと思います。

 

お前のそういうところが気に入らないという人も中にはいるでしょうが 僕はとても大切なことだと信じています。

 

だからいまだに弱小店なんだろ!

 

ご指摘 ごもっともです。

でも僕にとってワインや料理はただお金に変わればそれでいいというものではないのです。

生産者やそれを育んだ土地や自然 流通に携わった人にも感謝の気持ちを少しでも持っていただきたいと常に思っています。

ニュイ・ブランシュで提供しているものは大量生産された味気ないものではなく あなたの心や人生を豊かにしてくれるものなのですから。

 

面倒くさいヤツだと思うでしょうが 少しでもこの考えを理解してくださる方を増やし ニュイ・ブランシュでしか味わえない世界を造りたいと思っています。

これからもよろしくお願いいたします。

La Nuit Blanche

2008年6月 東京・銀座にオープンした小さなワインバーです。 新世代のカリスマ生産者のレアワインから大御所の古酒まで ワインに詳しくない方も マニアックなワイン好きな方も満足いただけるよう 自然派だからとか 自然派じゃないとか そんなことは度外視し 旨いワインかどうか 飲んで幸せになれるかどうかということを大切にしています。 旬の食材を活かしたイタリア料理(アラカル)とともに深夜まで楽しめます。

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