あなたの知らない世界 って昔ありましたね。

その低品質葡萄由来の雑味や その他 もろもろが苦手でニュイ・ブランシュには置いていないのですが 大手の有名シャンパーニュをこよなく愛する方も当然 いらっしゃ

います。

 

稀に なぜその手のシャンパーニュを置かないのか と執拗に尋ねられることがあります。

そのような時

" ディスカウントストアで安売りされてたり 免税店に転がってるようなものにはビタ一文 興味がないんです。 "

と言い放ってしまったりもするハバネロ先生は正直者ではありますが 世に言う お も て な し 感 がこれっぽちもないヒドイ人間なのかもしれません。

 

なのにこの画像。

おいおい そんなエラッソーなこと言って ドンペリ置いてたんか!

と お叱りを受けそうです。

 

でもこれ1973年ヴィンテージのドン・ペリニョンです。

免税店にはもちろん ディスカウント店に並ぶこともございません。(たぶん)

 

そういう場所で気軽に手に入れらる 巨大コングロマリットを利するために存在するそれとは使われている葡萄のポテンシャルが違います。

言い訳だと言う方がいるとすれば 反論はしませんが。

 

たまたまワインを生業にしています。

いつもニコニコなんてできないのに飲食業をしています。

だからこそ ワインに関してはいろいろなことを学び経験し 本当に品質の高いものを正しく提供したいとの思いは昔から強いと思います。

 

90年代後半から2000何年くらいまででいえば 誰かが100点つけたとか。

ここ15年以上の趨勢でいえば ナチュラルワインだとか。

そんなことは僕には関係ない。

 

100点取ってようが 過度な人工的風味では吐き気がする。

高尚なフィロソフィーのもと ナチュラルに造られたワインでも汚染されてたらこれまた吐き気がする。

 

いろいろなアプローチがあるはず。

飲んでどれだけ幸せになれるワインか。

それをずっと追い続けています。

 

だからこの時代のドンペリもストックしてたわけです。(こないだ出て もうないですが...)

 

こんな仕事をしているからこそ出会えたり味わうことができた素晴らしい経験がある。

それらは こんな仕事をしているからこそ まだ知らない人に伝える義務もあると思うのです。

 

興味がある人にはこういう世界も是非 知って欲しい。

毎日 美味しく楽しく飲めるのもワインの幸せだけど それとは次元が違う ワインってこんな凄いんだ! と鳥肌が立つようなワインも存在しています。

もちろん そういうワインは滅多には飲めないけど だからこそそういう世界も知ってもらいたい。

 

熟成した しかもコンディションの良い一流の生産者の手によるワインが飲み尽くされて 昔話になってしまう前に。

La Nuit Blanche

2008年6月 東京・銀座にオープンした小さなワインバーです。 新世代のカリスマ生産者のレアワインから大御所の古酒まで ワインに詳しくない方も マニアックなワイン好きな方も満足いただけるよう 自然派だからとか 自然派じゃないとか そんなことは度外視し 旨いワインかどうか 飲んで幸せになれるかどうかということを大切にしています。 旬の食材を活かしたイタリア料理(アラカル)とともに深夜まで楽しめます。

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